SONYのα7シリーズカメラを使い始めてから三個のリモートコマンダーを所持しています。本来は確実に動作するシャッターレリーズが一個あれば事足りる訳が、なぜ三個になったか、また改造の理由など書いて行きます。
上の写真一番左が最初購入したRMT-DSLR2でテレビのリモコンなどと同じで赤外線通信なのでカメラの受光部に向けて操作する方式です。α7シリーズカメラの受光部は左の写真のようにグリップ部にあるのでカメラ後方からの操作には反応しません。自撮りや記念写真には使えても撮影の仕事ではシャッターレリーズもムービーのスタート、ストップも確実性がなく使いずらいので最近は使っていません。操作ボタンも多く多機能なようだがシャッターレリーズとして考えるとアマチュア向けの玩具のように感じる。
次に購入したのが写真中央のRM-VPR1で、これはSONY独自のマルチ端子につなげて使うリモートコマンダー。赤外線通信や無線通信ではなく直接電気的に繋がるので操作の確実性は担保される。使い始めるとケーブルが80センチあり三脚等にカメラ固定した場合、個人的にはブラブラと長すぎ邪魔になる。(三脚のパン棒に取り付け本体を差し込めるフォルダーが付属するがパン棒のないボール型自由雲台などでは使えない)カメラに差し込みそのままブラ下げて使うには30~40センチのケーブルがちょうど良い。
また、個人的にカメラから数メートル離れた場所で操作したい事もあり、SONYへ延長コードの用意があるか尋ねると無いとの回答。自分の使い方に合った長さのケーブルを自作することにしました。写真中央のRM-VPR1は自作ケーブルと延長用のコネクターが付いた状態です。
上の写真中央はRM-VPR1の付属80センチコードを途中で切断して8ピンのコネクターを接続した状態のコマンダー本体で、左側にあるのが約25センチ程度のマルチ端子コードでこれも付属コードを切断し長さ調整した後にコネクターを接続したもの。普段はこのセットでシャターレリーズとムービーON/OFFを使っています。右側の太めのコードが約3メートルの延長コードで秋葉原で仕入れた8芯のシールドケーブルの両端にコネクターを取り付けたものです。
写真は8ピンコネクターで8芯のシールドケーブルと同時に秋葉原で仕入れたもので芯線をハンダ付してからアウターチューブを被せ完成。SONYのマルチケーブルの仕様に詳しい訳では無いので端子内部をよく見るとUSBケーブルと違い手前に10ピンが並び奥に5ピンが見える。RM-VPR1ではどのピンを使用しているのか解らないので付属ケーブルを切断して8芯であることを確認。色分けされているので間違わずに結線していけば途中延長も可能でした。
ちなみに、6メートルの延長ケーブルも作りましたが、動作不安定で使用していません。前述のようにSONYのマルチケーブルは手前の10ピンと奥の5ピンの仕様が解りません。RM-VPR1の8芯接続では電力供給がないのかも知れません。SONYで延長コードの用意が無いのはこの辺の理由によるものと自分では推測しました。
最後に購入したのが最初の写真、右側にあるRMT-P1BTリモートコマンダーで、一々カメラに接続するのも面倒なのでケーブルもなく取り出して即使えるところが良いです。無線通信(Bluetooth)で通信範囲5メートルとの事で今のところ遅延もなく問題なしで使っていますが、仕事で条件にもよるがカメラから離れてレリーズ操作する場合は確実性を担保するためRM-VPR1を使います。
左の写真はNikon D800Eのレリーズ端子部分で、コードを繋ぎ金属製のロックリングで固定した状態。このようにシャッターレリーズは物理的にも電気的にもダイレクト接続が(仕事で使うときは特に)最も確実。この D800Eのレリーズ端子の金属製のロックリングは冬場グローブを着けたままだと回し難く、その点Canonはワンタッチロックで使い勝手は良かった。両社ともメーカー製のかなりの長さのある延長ケーブルの用意があり撮影現場の状況の把握があったのだろうと思う。何れにしてもチョット力がかかっただけで抜けてしまうSONYのマルチ端子よりは確実な仕様であった。現在Nikon、Canonともミラーレス機に移行しているので現状の詳細は不明だが。
上の写真左はNikonの最もシンプルなMC-30型シャッターレリーズで大きめのレリーズボタン、側面にバルブ撮影時に使うロックスライドボタンがあり、使い勝手が良い。右側は長い間使って来たレンズシャッター用のレリーズで(今は使う事ないが)このような単純な機能と確実性があればシャッターレリーズとして十分。